通訳ガイド研修会「今日の日本の住居について」

ミサワホーム(株)商品開発部の紋谷幹男氏から今日の日本の住居についてお話を伺いました。私達の住まいも、ちょっとした工夫で、より快適なものになりそうです。

1.居心地よさとは?

 広々とした空間の一角にいる感じがすると、人は居心地の良さを感じます。部屋の広さには限りがありますが、壁ではなく窓や奥の部屋に視線をとばすなどといった、間取りや配置/組み合わせによって、ほっとする空間を作ることができます。また、 限られた室内でも屋の用途別に天井や床の高さ/素材を変えて独立性を演出する、壁を追加する、掘りごたつ風リビングダイニングといったインテリアによって雰囲気を変えることができます。

講師:紋谷幹男氏

2.光、風、緑、空を生かす--自然との対話
 室内の観葉植物を置いたり、窓外に緑を集めるなどして視界に緑を多く取り込むことができますし、バルコニー、坪庭などを利用することもできます。また、火、風、水の動きには規則性がないので、見ていると心地よくぼんやりすることができます。

3.時間をデザインする
 子供の変化(進学、就職、独立など)に合わせて家を変化させていく工夫が必要です。5年、10年先を考え、簡単に変えられる間取り作りをしましょう。

4.「和」のエッセンスを今に生かす
 洋風の住居でも、段差/高さの変化により、畳を置くだけで独立した和の空間を創りだすことができます。床の間がなくても、柱や壁を床の間に見立てて飾れば雰囲気が出ますし、茶の湯で季節感を演出するのもいいでしょう。

5.「家族」を真剣に考える
 かつては客を案内する際に家人のいる部屋を通るのは失礼とされましたし、家族の誰とも顔を会わせず自室に行けるのが快適スタンダードでした。しかし近年、もっと人と接する機会を増やすための新たな家作りの提案がなされています。例えば、玄関を入ってすぐ広いLDKを作れば全員がそこを通ることになりますし、廊下スペースの節約にもなります。
その他、対面キッチンによる食(作る、食べる)の共有や、リビングダイニングをコンパクトにして、娯楽室を作るなどの工夫もできます。

OHPを使った講義

6.収納面積を増やすと居住面積は減るのか

住居に関する不満の第一位は、収納スペースが小さいことです。
見せる収納/隠す収納、使う物/使わない物のメリハリの明確化、天井の利用(天井が低くてもかまわない場所に低い収納スペースを確保)、階段の踊り場の壁を利用(1階、2階両方から使用可)などによりデッドスペースを有効利用することができます。

 


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